パイナップルワインを原料とする
世界でも珍しいパイナップルブランデー蒸留所
おかげさまで名護パイナップルワイナリーは
30周年を迎えました
私たちの新たな取り組み
1992年に開業し、沖縄県産パイナップルを契約栽培し、自社で加工、グループの観光施設で販売するといった六次産業化を実践しています。
パイナップルを加工する工程においては、果皮を搾った果汁や果芯の利用、搾りかすは飼料にする等、ゼロ・エミッション活動に取り組んでいます。
弊社が誕生して果実酒(パイナップルワイン)を造り続けてきた技術と熱意をもって、次のステップへと舵を切りました。それが蒸留酒であるパイナップルブランデーの製造です。
ブランデー造りに取り組む思い
パイナップルで造るブランデーは世界でも珍しいお酒であり、製造本数も限られ、将来的には必ず付加価値は高くなります。
沖縄県産の農産物を使用することで、地域の持続可能な発展に繋がると考えています。
パイナップルブランデーが、沖縄初の世界に誇れる樽での長期貯蔵酒として、認められる製品造りを私たちは目指しています。
パイナップルを原料とした酒造り
お酒の誕生は古く、人々の生活の中に文化として生まれてきました。
ヨーロッパではワイン、日本では清酒など、その土地で収穫されたものを原料としてお酒が造られ、その土地の食文化と深く交わりながら、酒文化として発展してきました。
パイナップルのお酒の場合。
これまでの歴史の中でパイナップルのお酒は伝承されていません。それは、パイナップルを栽培できる環境が熱帯・亜熱帯の限られた場所であることが要因と考えています。
お酒はアルコールが発酵する時に発熱するため、温度が上昇します。温度が上がると酵母が活性化して発酵が加速します。さらにアルコール発酵が終了すると別の菌が活性化し、腐敗が進みます。
冷涼な季節が無ければ、事前環境下でおいしい酒はできませんでした。
1800年代から冷却技術が発展したことで、パイナップルのお酒が楽しめるようになったと考えています。その昔、お酒が誕生したように、やんばるのパイナップルを原料としてパイナップルワインを造ることは、自然な流れだったと言えます。
孔子曰く、「三十にして立つ」とありますが、パイナップルワイン(醸造酒)を造りはじめてLA PIÑA DISTILLERYのオープンを機に新たなステップへ進むことを決めました。思えばパイナップルワインが誕生したその日から、パイナップルブランデー(蒸留酒)を造ることは、ごく自然な形で決まっていたのかもしれません。
現在の日本では、世界中の食文化が楽しめ、多様なお酒が造られています。このような成熟した文化の中で、比較的新しいパイナップルのお酒が沖縄の食文化と共鳴し、新たな酒文化となり、沖縄に根付いた地酒になればと考えます。
蒸留酒へのこだわり
新しい酒文化への挑戦として、沖縄県産の材料にこだわっています。その土地の原料を使ったお酒を造り、その土地の食文化と共にまずは地域に根ざしたお酒へと発展させてまいります。
【パイナップル】
世界でもパイナップルワインを造っている場所はほとんどありません。それを蒸留したパイナップルブランデーはさらに希少なものとなります。しっかりと樽熟成して楽しめる蒸留酒として育てていきます。
【シークヮーサー】
世界的に見ても、シークヮーサーの栽培エリアは少なく、シークヮーサーを発酵させたお酒はさらに少ないと思います。
これを蒸留したシークヮーサースピリッツは世界初と言えると思います。
柑橘系の香りは強く、ホワイトスピリッツとしてそのまま楽しめる蒸留酒と考えています。
【サトウキビ】
ラム酒は世界一楽しまれているホワイトスピリッツといっても過言ではありません。その原料はサトウキビです。沖縄県産のサトウキビで造るスピリッツとして、今日もっともポピュラーなものです。その中で、どのような個性を発揮させられるのかを課題と捉えます。
パイナップルブランデーの誕生
パイナップルブランデーは長期熟成が必要なため、3年後からグローバルスタンダードな貯蔵期間のブランデーが販売できるようになります。5年目以降から本格的な販売が可能になり、価格帯も高単価なアイテムが増えていきます。
売上が確保されると共に、この熟成年数が真似のできない製品となり、3年貯蔵や白物(ホワイトリカー)も動くようになります。
ブランデーが軌道にのるまでの間にオリジナルスピリッツを販売して、蒸留所のブランディングを目指します。沖縄の本当の新しい地酒として、パイナップルブランデーとシークヮーサースピリッツが、沖縄の食文化と共鳴して新しい酒文化が誕生すると考えています。
この新しい酒と食の文化がコロナ終息後の沖縄県民の心を癒し、訪れる多くの観光客を楽しませてくれると信じております。
パイナップルと向き合い続ける。
持続可能な取り組みについて。
チーム美らサンゴの活動
パイナップルを栽培する手入れのされた農地では、雑草が少なく赤土が海に流出する課題があります。
沖縄県の貴重な観光資源である海を守るため、サンゴの保全活動にも取り組んでいます。
2021年から*チーム美らサンゴの議長社としてチームを牽引していく立場となり、コロナ禍の苦しい状況においてもこうした活動を継続していきたいと考えています。
*チーム美(ちゅ)らサンゴ・・・沖縄県内外の企業が集まりサンゴの保全活動を行っています。
チーム美らサンゴの活動実績
・第32回 全国豊かな海づくり大会 農林水産大臣賞受賞
・第3回 グッドライフアワード 環境大臣賞最優秀賞受賞
・国際サンゴ礁年2018 オフィシャルサポーター
活動を通して目指していくもの
【Part1】
事業を通じて、ゼロ・エミッションやサンゴ保全などの環境活動に取り組み、商品を購入していただいた方が一緒にこれからの取り組みに活動している気持ちになれる事。
【Part2】
かつて沖縄を支えたパイナップルが激減している状況の中で、パイナップルのある沖縄の景観とやんばる特徴である甘酸っぱいパイナップルの味わいなどを後世に繋げていく事。
【Part3】
新しい酒文化を沖縄に構築していく事。(地元の食文化とお酒が、人々の生活に潤いを与えていく)そのことは、農業における廃棄の削減にも繋がる。
私たちの使命
世界中でハードリカーが伸びてきている中、パイナップルという縁起の良い果実を原料にブランデーなどの蒸留酒を造り、長期貯蔵を行えば海外でも真似のできないオリジナルの長期樽貯蔵酒が出来上がります。
付加価値をつけて販売出来れば、原料であるパイナップルの買取価格も上げることが出来ます。反収アップは契約栽培農家を増やすことに繋がります。
また、生産者の収入も増えることになります。世界でも珍しいお酒であり、製造本数も限られてくるため、将来的には必ず付加価値は高くなることから、パイナップルブランデーは必ず地域の活性化に繋がると言えます。
一次産業である契約栽培農家から三次産業である観光施設の従業員まで、多くの雇用を守るためにも当事業の取り組みを実行していきます。
私たちの歩み
1992年:株式会社名護パイナップルワイナリー創業
1995年:条件付き種類製造免許取得
果実酒製造免許「条件:使用する果実はパインアップルに限る」
2003年:缶詰製造開始
2004年:条件解除(果実酒製造免許)
2006年:パイン酢工場設立、「ゴーヤー原液」発売
2013年:「飲んで美味しいパインの酢」製造開始
(パイン酢&シークヮーサー発売)
2014年:スパークリングワイン製造設備導入
2016年:「Nago Wine」シリーズ発売
2017年:「Summer Snow」シリーズ発売
スパークリングワインJWC シルバー賞・ブロンズ賞受賞
2018年:「Summer Snowロゼ」発売
「パイン酢&ブルーベリー、パイン酢&アセロラ」発売
スパークリングワインIBA Finalist受賞
2020年:ブランデー製造免許・スピリッツ製造免許取得
2022年:世界でも珍しいパイナップルブランデー蒸留所
「LA PIÑA DISTILLERY」落成